2015年10月11日日曜日

碧泳ぐ小鳥セオドア

プロフィール

ステータス

モーション


==ユニスト==
**ユウ
セオドア、久しぶりだな!
**セオドア
やあ、ユウ。
久しぶりだね、また会えてうれしいよ。
**ユウ
士官学校に入ったって聞いたけど、
俺たちと旅をして大丈夫なのか?
**セオドア
ああ、ちょうど休暇中なんだ。
少しの間なら、君たちの旅を手伝えると思って。
寮制だから、休暇中に学校にいてもしょうがないし、
家に帰るのもいいけど、
広い世界を見て、いろいろ勉強したいと思って。
**ユウ
へえ・・・・・・。
って寮制なのか。
俺、寮って話でしか聞いたことないよ。
門限とか厳しくて大変って聞いたけど・・・・・・。
**セオドア
門限は・・・・・・、
まあ、僕はそんなに遊びに行かないから
気にしたことないなあ。
同室の子が、門限を破って
寮官に怒られてるのは、よく見かけるけど・・・・・・。
**ユウ
同室・・・・・・、
そっか、寮って1人部屋じゃないのか。
**セオドア
そういう話もあったけどね、
一応、親の七光りを使える立場にいるから。
**ユウ
そうか・・・・・・。
学校はどうなんだ?
**セオドア
そうだね・・・・・・、
教官たちは厳しいし、大変なこともたくさんあるけど、
なんとかやっていけてるよ。
**ユウ
そうなのか。
なら、よかったよ。
**セオドア
・・・・・・きっと、あの時君たちに出会わず、
海賊船に乗ることがなかったら、
こんな気持ちで学校に行くことはできなかったと思う。
リベルディさんは、僕に本物を教えてくれた。
そして君は・・・・・・、僕に友達をくれたね。
僕、初めての友達が君でよかったって、思ってる。
**ユウ
セオドア・・・・・・、
**セオドア
・・・・・・士官学校に行って、
僕がしようと思っていることをもっとよく知って、
わかったんだ。
自分のやりたいことを、自分でやるってことがどれだけ大変なことか。
勉強すればするだけ、人と話せば話すだけ、
その難しさがわかってしまう。
父さんの描いた航路のままに進んだら、
どれだけ楽だっただろうって思うときもある。
**ユウ
・・・・・・でも、
セオドアにはやりたいことがあるんだろ?
**セオドア
ああ。
僕は、僕なりに自分の正義を貫いて、
いつかリベルディさんが捕まりたいと思うような男になる。
でも、自分を貫くことは、とても大変だから・・・・・・、
だから、君が友達でよかったなって、思ってるんだよ。
**ユウ
え?
**セオドア
僕は、リベルディさんのように、
何者にもとらわれず、ただ1人でも自由に歌い続ける
あの強さはまだ持てない。
風に逆らって飛ぶことは、
とてもつらくて、そして孤独だ。
だけど、これから先にどんな困難があっても
君という止まり木と、リベルディさんという自由の鳥が
僕の心にあるなら、
僕はきっと、その2つを支えに頑張れるから。
**ユウ
・・・・・・。
・・・・・・でも、いつか、
セオドアと一緒に飛んでくれる人が現れるよ。
リベルディさんにとってのメティエさんみたいなさ。
**セオドア
・・・・・・だと、いいなあ。
**ユウ
案外、その同室の子かもしれないぞ。
**セオドア
ええ・・・・・・、
あいつ、勝手に人のノート見るし、
性格もちょっと合わないんだけどな・・・・・・。
**ユウ
セオドアがそんな風に誰かのことを言うのって
ちょっと意外だな。
**セオドア
そう?
**ユウ
・・・・・・まあ、その同室のやつじゃなくても、
この旅で見つかるかもしれないしな。
**セオドア
うん・・・・・・、そうだといいな。
・・・・・・でも、なんにせよ、
君ともう1度、旅ができることは
僕にとってとても喜ばしいことだよ。
しばらくの間、よろしく。
ユウ。
**ユウ
ああ、よろしくな。
==完==