2015年10月11日日曜日

暴医の副船長メティエ

プロフィール

ステータス

モーション


==ユニスト==
**ユウ
メティエさん、お久しぶりです。
**メティエ
ハ、もう2度と会うことはないと思ってたんだがな。
船長の気まぐれにも困ったもんだ。
**ユウ
相変わらずですね・・・・・・。
**メティエ
ふん、テメェも変わらず、癒術士やってるみてえだなァ?
**ユウ
あ、はい。
まだいろいろ考え中なんですけど、
それが俺の役目かなって・・・・・・。
**メティエ
・・・・・・そうか。
お前がやりたくてやってるなら、それでいいさ。
**ユウ
メティエさん・・・・・・、
**メティエ
ま、癒術士ってのは
精神的な状態が力に作用するってのを
聞いたことがあるからな。
テメェがうじうじ悩んで、癒術の力が弱まりでもしたら
ただでさえ面倒なモンスターどもとの戦闘が
さらに面倒になるってもんだ。
**ユウ
そ、そうですよね・・・・・・。
あの・・・・・・、メティエさんは
どうして医者になろうと思ったんですか?
**メティエ
ああ?
そりゃあ・・・・・・、
まあ、よくある話だが、
ガキの頃に世話になったヤツが医者でな。
そいつの影響さ。
**ユウ
へえ・・・・・・、
どんな人なんですか?
**メティエ
ン?
あー、そうだなァ・・・・・・。
一言で言やあ、底抜けのお人よしだったなァ。
あと、医者のクセに汚ねえ。
**ユウ
えっ、何が・・・・・・!?
**ユウ
・・・・・・部屋から服装までなんでも。
さすがに治療の時は、
まともなのをひっぱり出してきてたが。
**ユウ
な、なんだか個性的な人ですね・・・・・・。
**メティエ
そうだな、あたしもそう思う。
さすがに船長には負けるかもしれねえけどな。
けど、ガキの頃は
あんな医者になりてえと思ってたもんさ。
汚ねえってことは、もちろん抜きでな。
金がない相手でも治療してやって、
見ず知らずのガキに勉強を教えてやるような
そんな医者に・・・・・・。
**ユウ
・・・・・・、
**メティエ
ま、そんなお人よしっぷりじゃあ
食っていけねえって、医者になった後に
知ったんだけどよ。
あいつは、相手の明日のためなら、
自分の明日がどうなってもいいと思ってたのかねえ・・・・・・。
今頃どうしてんのか・・・・・・。
**ユウ
・・・・・・その人とは、もう会ってないんですか?
**メティエ
会ってないっつーか、
合わせる顔がないっつーか・・・・・・、
・・・・・・。
**ユウ
・・・・・・メティエさんは、いいお医者さんですよ。
俺たちが怪我した時も、何も言ってないのに
気づいてくれて、手当てしてくれたじゃないですか。
**メティエ
ああ?
そりゃあ、単に
あたしの名に傷がつくってだけでだな・・・・・・、
**ユウ
それに、手当てしてくれた時の医務室に
たくさん医学の本があったし、
あちこち付箋が貼ってあったし・・・・・・、
・・・・・・メティエさんが棺桶って言ってた
昔のことは知らないですけど、
でも、俺は・・・・・・、
あいてっ!
**メティエ
ガキがナマ言ってんなよ〜?
**ユウ
す、すいません・・・・・・。
**メティエ
けどま、悪くない気分だ。
・・・・・・お前とも、もう2度と会うとは思ってなかったんだ。
また船長の気まぐれか、お前たちと旅をするうちにでも、
いつかあいつと会うかもしれねえなァ。
**ユウ
メティエさん・・・・・・、
**メティエ
ほら、そろそろ船長がワガママ言い出すころだ。
行くぜ、ユウ。
**ユウ
あ、はい!
==完==